シロアリが発生したときの初期症状は?
進行に気が付いたときにはもう手遅れ…ということも多いシロアリ被害。被害を最小限に抑えるためにも、できるだけ早くに見つけて対処しておきたいですよね。この記事では、シロアリが発生したときの初期症状をご紹介します。もしかして…と心当たりのある方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
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シロアリ被害の進行はあっという間
シロアリには多くの種類が存在しますが、なかでも日本の家に被害をもたらすのは「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類です。シロアリは大群で生活する習性がありますが、その規模はヤマトシロアリの場合だと数千〜3万匹程度で、イエシロアリだと100万匹以上になるケースがあるため、一度家屋への侵入を許してしまうと、かなり速いペースで家中を侵食し、被害が深刻になってしまいます。
また最初のうちは、パッと見ただけではわからない床下や柱の内側から蝕まれていくので、気付いたときにはもう手遅れ…というケースも珍しくありません。
シロアリ被害の初期症状は?
ここでは、自分でチェックできるシロアリ被害の初期症状をご紹介します。業者に相談するかどうか迷った際の目安にもなるので、ぜひ一度チェックしてみてください。
床のきしみ音
シロアリは、暗くて湿度の高い床下を好む傾向があります。特に浴室やキッチン、洗面所などの水周りは十分な注意が必要です。床下の木材がシロアリに浸食され、劣化することによって、床がきしんだり踏んだ時に少し沈み込んだりすることがあります。
ギーギーという音がする場合には、すでに床下がシロアリの温床になってしまっている可能性があるので、すぐに業者に依頼して床下点検を行いましょう。
壁を叩いたときの空洞音
シロアリの存在を疑ったときには、柱や壁を叩いてみましょう。このとき、広い範囲をまんべんなく叩き、音を聞き比べてみることが大切です。シロアリの食害に遭った場所は中が空洞化しているため、コンコンと軽い空洞音が響きます。
蟻道や羽蟻を見つけた
蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリの通り道や羽蟻を見つけたら、シロアリの浸食が始まっていることを疑いましょう。日本でよくみられるシロアリは、梅雨の時季〜初夏にかけて、元々暮らしていた巣を離れ、新しい巣へと引っ越します。この時季に羽蟻を見かけたら、床下や家の近辺にシロアリの巣があると考えて、ほぼ間違いありません。
ドアの開け閉めがスムーズにいかない
柱や床がシロアリに食べられてしまうことで家自体に歪みが生じ、ドアやふすま、障子の開け閉めがスムーズにいかなくなることがあります。ただしこれは家の経年劣化や地盤の変化によっても起こり得ることなので、他の症状とも照らし合わせて考え、慎重に判断しましょう。
シロアリ対策は、早期発見が肝心!
シロアリの存在を一刻も早く見つけて、適切な処置を施すことが、被害を最小限に食い止めることにつながります。放っておくと建物の内部が空洞化するので、穴や噛み跡に目視で気付いた段階では、耐震性や耐久性の面においても大変危険な状態です。さらにシロアリの習性上どんどん縄張りを広げていくため、近所の家にも迷惑をかけてしまい、トラブルに発展する事例も見られます。
今回ご紹介した初期症状に当てはまる場合や、家周りに湿気のたまりやすい土地に住んでいる等不安なときは、少しでも早くシロアリの専門業者へ相談するのがおすすめですよ。
まとめ
いかがでしたか。シロアリが発生したときの初期症状をご紹介しました。シロアリを見て見ぬふりをして放置していると、瞬く間に被害が拡大して家の柱や基盤までもを侵食し、取り返しのつかないことになってしまいます。今回ご紹介した情報を参考にしていただき、大切な住まいをシロアリの被害から守ってくださいね。
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