ベタ基礎へのリフォームで耐震性UP!基礎のリフォームについて解説
リフォーム工事といえば、家の内装や外壁塗装を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は基礎部分についてもリフォームを検討する必要があります。大切な家に長く住み続けたい、安心・安全な状態を保ちたいという場合には、欠かすことができないものでもあります。そこで今回は、住宅の基礎部分のリフォームについて詳しくご紹介します。
この記事を読むための時間:3分
基礎のリフォームがおすすめな理由
家の基礎部分とは、住宅の土台となっている鉄筋コンクリートでできた部分のことです。ここでは、なぜ基礎部分のリフォームが重要なのかということについて解説します。
ベタ基礎にリフォームすれば耐震性UP!
建物の基礎部分には、基本的にベタ基礎と布基礎という2種類の工事方法があります。簡単にいうと、ベタ基礎は家を面で支えるのに対し、布基礎は逆T字型の鉄筋コンクリートが点で支えるという違いがあります。以前は布基礎が一般的でしたが、阪神淡路大震災を経て、耐震性を高めやすいベタ基礎が主流となってきました。
また、布基礎は地盤の弱い場所に不向きとされており、新築から時間が立つと住宅が傾いてしまう可能性もあります。近年ではこれらの理由から、布基礎からベタ基礎にリフォームする方が増えているのです。
基礎の経年劣化を防ぐ
家を守るため、丈夫につくられている基礎部分ですが、鉄筋コンクリートの経年劣化は避けられません。とくに、鉄筋部分が錆びて膨張することによって、コンクリートが剥がれやすくなってしまう現象はよく見られる劣化の1つです。耐用年数とされている47年を超えてしまっている、現在の耐震基準を満たしていないという場合には、基礎のリフォームがおすすめです。
愛着のある古い家に住み続けられる
家の基礎部分をリフォームすることで、愛着のある古い家にも長く住めるようになります。また、古い家を取り壊して新築の家に建て替えるためには多額の費用が必要となりますが、基礎部分のみをリフォームすれば費用を大きく抑えることもできるでしょう。最近では、古い古民家の基礎部分をリフォームして住み続ける方も増えています。
布基礎からベタ基礎へリフォームする工事の流れ
ここでは、布基礎からベタ基礎へリフォームする場合の、基本的な工事の流れをご紹介します。まずは、布基礎の床下部分にある土が平らになるように削りとる「残土鋤取り」を行います。次に、砕石を敷いて均等に重さをかけた上で、床下の湿気を防ぐために基礎の下に防湿シートを敷きます。さらに、ベタ基礎の基本ともなる鉄筋を千鳥格子の形に組み、コンクリート打設を行ったら工事の完了です。
ベタ基礎へのリフォームは補助金が使用可能?!
布基礎からベタ基礎へのリフォームは、自治体の補助金を申請できる可能性もあります。ここでは、気になる補助金の利用方法について見ていきましょう。
耐震リフォーム基礎工事は、補助金の対象になる場合も!
耐震リフォームのための基礎工事が補助金の対象となっている自治体は数多くあります。その額は、5万円から100万円程度と大きく差があります。まずは、自分の住んでいる自治体に、耐震リフォーム基礎工事のために活用できる補助金がないかどうかを、問い合わせてみるのがよいでしょう。
補助金を利用した耐震リフォーム基礎工事の流れについて
補助金を利用した基礎工事は、まず補助金の申請を行うところからスタートです。場合によっては、耐震診断が必要になる場合や、補助金適用のための条件が設定してある場合も多いので、内容をしっかりと確認するようにしましょう。
次に、耐震リフォームの業者を探し、見積もりを依頼します。補助金の内容についてしっかりと把握しているかどうか、現地調査をしっかりと行っているかどうかなどをチェックして業者を決めるのがポイントです。リフォーム業者が決まったら、着工前に補助金の申請を行い、許可がおりたら工事が開始されます。工事が完了後に、工事完了届を自治体に提出後に補助金が入金されるという流れになっています。
まとめ
今回は、家のリフォームの中でも安全性や耐震性に関わる基礎リフォームについてご紹介しました。とくに、古い布基礎の住宅はベタ基礎にリフォームを行うことで、基礎の強度を高めることができます。活用できる補助金があるかどうかを確認し、賢くお得に耐震リフォームを行いましょう。
前の記事へ
« 強い薬?弱い薬?