家の基礎部分は普段目にすることが少ないことから、あまり気にかけていないという方も多いのではないでしょうか。しかし、床下に湿気がたまってしまうと、シロアリやカビ、建物の腐食などのトラブルが発生してしまいます。そこで今回は、ベタ基礎と布基礎という2種類の基礎構造に着目しながら、湿気によるトラブルへの対処法を見ていきましょう。

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ベタ基礎は湿気が少ないって本当？

床下に発生する湿気は、基礎部分の構造によって左右されます。ここでは、建物の基礎構造の代表でもあるベタ基礎と布基礎と湿気の関係について見ていきましょう。

ベタ基礎は湿気のトラブルが少ない

ベタ基礎というのは、床下部分の全面に鉄筋コンクリートを使用し、建物を面で支えるという構造になっています。耐震性を高めやすいことから、近年では主流となっている基礎工事の方法です。ベタ基礎は、床下部分を全て分厚いコンクリートでおおうことから、地面の湿気が建物に伝わりにくいというメリットがあります。さらに、シロアリや害虫の侵入も防ぎやすいのも魅力です。

布基礎は湿気がたまりやすいため要注意

布基礎というのは、昔からある伝統的な基礎工事の方法で、逆T字の鉄筋コンクリートを深い部分に打ち込み家を支えています。住宅を面で支えるベタ基礎に比べると、こちらは点や線で住宅を支える構造と言えるでしょう。布基礎は、使用しているコンクリートが薄く地面の湿気が建物に伝わりやすいため、湿気によるトラブルが発生しやすい傾向にあります。

床下に湿気がたまることで起こりうるトラブルとは？

床下に湿気がたまってしまうと、さまざまなトラブルが発生してしまいます。ここでは、考えられる被害について見ていきましょう。

シロアリ被害

床下に湿気がたまりやすいと、シロアリの被害にあうリスクが高くなります。なぜなら、シロアリは、湿気の多い場所を好むからです。シロアリは、気づかないうちに建物に侵入し、木材を食べ尽くしてしまうため注意が必要です。被害が大きくなると、家の資産価値が下がるだけでなく、強度にも問題が発生してしまうでしょう。

カビによる健康被害

湿気を好むのはシロアリだけでなく、カビも同様です。床下がびっしりとカビで覆われてしまうと、その臭いが建物内まで伝わって、部屋がジメジメしたり、押し入れがカビ臭くなってしまいます。カビは私たちの健康にも被害を及ぼす可能性があり注意が必要です。

家の強度に関わる被害

湿気は、木材や基礎コンクリートを劣化させてしまいます。とくに、基礎コンクリートは、水を通しやすい性質があり、湿気を吸収してしまうのです。そうなると、コンクリート自体が湿気の原因となり、さらにカビやシロアリを発生させてしまう可能性があるでしょう。

おすすめしたい床下の湿気対策

シロアリやカビ、建物の劣化などを防ぐためには、床下の湿気対策を行うことが大切です。ここでは、おすすめの湿気対策方法をご紹介します。

防湿シート

地面から伝わってくる湿気をシャットダウンするためには、防湿シートを活用するのがおすすめです。基本的には、0.1〜0.2ミリくらいの厚さで、EVA樹脂やポリエチレンでできたものを使用します。効果を引き出すためには、部分的に使用するのではなく、全面に隙間なく施工することがポイントです。

調湿剤・調湿マット

調湿材や調湿マットは、その名の通り湿度を調節してくれる道具です。湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥している時には蓄えた湿気を放出してくれます。地面に直接施工する調湿材と、地面に敷き込んで使用する調湿マットがあります。

床下乾燥機

床下乾燥機とは、床下にたまった湿気を物理的に取り除くための道具です。効果的に活用するためには、適切な数の床下乾燥機を、適切な場所に設置することが条件となります。また、配線の知識も必要になるため、信頼できる業者に工事を依頼するようにしましょう。

まとめ

今回は、床下の湿気について基礎構造に注目しながら詳しくご紹介しました。気づいた時には手遅れになっていたということがないよう、早い段階で湿気対策を行うことが大切です。

愛知県春日井市にあります株式会社Arrows東海では、床下の湿気対策工事をうけたまわっております。床下換気扇、防腐・防カビ処理、床下かくはんファンの設置、床下調湿材施工、床下調湿木炭施工などをご用意しております。経験豊富な職人が状況に応じて適切な方法で対処させていただきますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。