シロアリの巣ができやすい場所は?見つけ方や対処法を徹底解説
シロアリの被害を最小限に抑えるためには、巣の作りやすい場所を把握しておくことが大切です。そこで本記事では、シロアリの巣ができやすい場所や、巣を探すための方法をご紹介します。発見に至った場合にとるべき行動についてもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
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シロアリの巣の特徴
ここでは、シロアリの巣の特徴を種類別にご紹介します。
木材を巣にするタイプ
シロアリは、木材に含まれるセルロースと呼ばれる成分を食べる虫です。ヤマトシロアリやカンザイシロアリと呼ばれる種類のシロアリは、エサにした木材を食べた際にできる空間をそのまま住処として使うことがあります。
ヤマトシロアリは、巣の中が乾かないように、土を持ち込んで空間に詰め込む習性があるため、巣は汚れているように見えるのが特徴です。また、湿潤な環境を好みます。またカンザイシロアリは、乾燥した木材の内部を好み、ヤマトシロアリと同様に食べた木材の跡を住処にします。しかし1つの巣に住みつく個体数は比較的少なめで、分巣と呼ばれる小さな巣に分かれて住むケースが多いです。
地中に巣作りするタイプ
イエシロアリは木材を食べますが、住居にすることはありません。エサと巣をはっきりと区別しており、自身の排泄物や唾液を土と混ぜ合わせることで、地中に大きな巣を作ります。表面はもろく崩れやすいですが、中心部分に行くほど強度を増し、石のような硬さがあるのが特徴です。また、一部のヤマトシロアリも、土の中に巣を作り、数万匹規模の集団で生活をしています。
シロアリの巣はどこにできやすい?
ここでは、シロアリの巣ができやすいポイントについて解説します。
湿気の多い環境
シロアリは、じめじめとした湿気の多い環境を好む傾向があります。換気の悪い場所や、雨漏りや水漏れによって濡れた場所は、シロアリに狙われやすくなるでしょう。
土の中
イエシロアリは光に弱いため、地中に巣を作り家屋の下に住み着きます。本巣と分巣に分かれていくつもの部屋をつくっているため、かなり広範囲にわたるケースも少なくありません。巣を探す際は、住居下や周りの地面もチェックしましょう。
蟻道とは
蟻道とは、シロアリが地中に作ったトンネルのことです。シロアリは光に弱いという習性があるため、巣から餌を目指して移動する際に蟻道を使います。家の床下の基礎に、こんもりと盛り上がった茶色い土のトンネルを見つけたら、ほぼ間違いなく蟻道でしょう。
蟻道が作られた家は、シロアリから目をつけられているといっても過言ではありません。蟻道を見つけた場合、一刻も早く駆除しなければ取り返しのつかないことになってしまいます。
シロアリの巣を探す方法
シロアリの巣を探すためには、汚れても良い服装とマスクやゴーグルを着用した上で、床下点検口に入りましょう。床下点検口から入るのが難しい場合は、和室の畳を外すと比較的容易に侵入することができます。床下に入ることができたら、トンネル状に盛り上がった土の塊(蟻道)を探してください。蟻道を見つけた場合、崩すと巣の位置を特定できなくなるため、そのままの状態にしておきましょう。
また1人で行う床下点検は、床下から出られなくなったり、シロアリの痕跡を見落としたりするリスクがあるため、不安な方は業者に依頼することをおすすめします。
シロアリの巣を見つけたときにやるべきこと
シロアリの巣や蟻道を見つけた場合は、被害度をチェックしなければなりません。住宅の木材を叩いたり押したりする感触で、どの程度被害が進行しているかが分かります。またシロアリの中には、攻撃性が高いタイプのものも存在するため、確認する際は注意が必要です。
シロアリの痕跡や巣の位置を正確に見つけて、完全に駆除するためには、業者に依頼することをおすすめします。
シロアリの巣を見つけたらすぐに業者に相談しよう
本記事では、シロアリの巣ができやすい場所や、巣を探すための方法をご紹介しました。シロアリの痕跡は自分でも見つけることができますが、見落としたり正しく対処できない等のリスクがあります。被害を食い止めるためには、プロの業者に相談することが大切です。「シロアリがいるかも?」と不安に思ったら、ぜひプロの業者に相談してみてください。