シロアリ駆除剤の成分は?体への影響はある?
シロアリ駆除剤に使われている成分やその特徴を知っているでしょうか?シロアリ駆除剤は一度散布すると何年もその場所に残留するものなので、その成分や効果、健康への影響が気になりますよね。この記事ではシロアリ駆除剤に使われている代表的な成分や、市販されている駆除剤の特徴をそれぞれご紹介します。シロアリ駆除剤の使用を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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シロアリ駆除剤は目的によって使い分けよう
シロアリ駆除剤と一言にいっても、その効果や成分は実にさまざまです。使用する薬剤選びを誤ると、十分な駆除の効果が出なかったり小さな子供やペットを危険にさらしてしまったりする可能性があります。薬剤によって適した場面や安全性は異なるため、使用する予定の薬剤についてはある程度の知識を持っておくことが大切です。
シロアリ駆除剤に使われる代表的な成分を3つ紹介します
ここではシロアリ駆除剤に使われることが多い成分をご紹介します。シロアリ駆除剤を比べるときに注目するべき主なポイントは「非忌避性」「伝播性」「遅効性」の3つです。非忌避性は薬剤に対してシロアリが警戒しない性質、伝播性は接触したほかの個体にも効果が広がっていく性質、遅効性は薬剤の効果がゆっくりと効いて長く続く性質を指します。
ネオニコチノイド系
最近のシロアリ駆除剤に使われていることが多いのが、ネオニコチノイド系の薬剤です。遅効性があり伝播性も高いので、同じ巣に住む仲間のシロアリにも効果が及ぶことが期待されます。蟻に対する毒性は高いですが、哺乳類や魚への毒性が低いことが特徴です。ただしネオニコチノイド系の薬剤は水に溶けやすいので、屋外で使用する際には散布する場所に気をつけましょう。
ピレスロイド系
ピレスロイド系の薬剤は、その即効性と殺虫効力の強さ、そして優れた残留性による長い持続効果が特徴です。ただし非忌避性が低く仲間のシロアリに警戒されてしまう可能性があるので、散布するときにはムラが出ないように気を付けてください。シロアリが警戒することによって、駆除したあとにはシロアリ予防効果も期待できます。
ピレスロイド系は魚に対する毒性が高いので、ペットとして魚を飼育している場合には薬剤の影響を受けないように隔離しておく必要があります。
ホウ素化合物系
ホウ素化合物系の薬剤は、人体にとって安全な成分であるため、家の中でも安心して使うことができて臭いもほとんどありません。しかし水に弱く溶け出しやすいという性質があるため、外での使用には向いていません。屋内や床下のシロアリ駆除に使用しましょう。ホウ素化合物系の薬剤は即効性が低いため、シロアリ予防の効果は薄いです。
シロアリ駆除剤の特徴を種類別に紹介します
一般的に販売されている、シロアリ駆除剤の特徴をご紹介します。
エアゾール式
エアゾール式駆除剤とはスプレー式の駆除剤のことであり、一般家庭ではもっとも広く使われているシロアリ駆除剤です。使用法も手軽で便利なのですが。内容量が少ないため、応急処置程度に考えておいた方が良いでしょう。本格的にシロアリを駆除したいときには不向きです。
木部・土壌処理剤
木部・土壌処理剤とは、家の基盤となる木材や床下に薬剤を散布して、シロアリを防除するための薬剤です。この薬剤のメリットは即効性があることですが、床下などの狭く危険な場所での作業が中心となるのである程度の知識がないと大変難しいです。使用する薬剤によっては、住んでいる人やペットに悪影響を及ぼします。住んでいる人やペットに悪影響を及ぼします。
ベイト剤
ベイト剤とは、シロアリが好む毒の餌を筒状の容器に入れて家の周囲に植え込む、ベイト工法に用いられる薬剤です。安全性が高いことや臭いがないことがメリットですが、適切な位置に設置しないと効果が発揮されないということと、年に一度はベイト剤を補充する必要があることがデメリットです。
安全性を考えるとシロアリ業者への依頼が安心
これまでご紹介したように、シロアリ駆除に使用する薬剤やその成分にはそれぞれ特徴があります。どれが優れているというものではなく、住まいや暮らしに合わせた薬剤選びをしなければ、十分な効果が得られないことや不利益を被ってしまうことがあります。専門性の高いシロアリ駆除業者に任せれば豊富な経験と知識の中から、適した施工を選んでもらえるので安心ですよ。
まとめ
いかがでしたか。シロアリ駆除剤に使われている代表的な成分や市販されている駆除剤の特徴をご紹介しました。安全かつ確実にシロアリを駆除するなら、薬剤のことだけではなくシロアリの生態や住宅の構造などの幅広い知識が必要です。ぜひ業者に任せることも視野に入れて検討してみてくださいね。
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