羽アリとシロアリの違いは?対策が必要なのはどっち?
「最近、家の中で羽の生えたアリを見かける」ということはありませんか?家を荒らすアリと言えばシロアリですが、「羽が付いているから、違う種類だろう」と放置してしまうのは危険です。なぜならば、羽アリとは、クロアリやシロアリに羽が生えた虫のことで、羽が付いているアリでも、シロアリである可能性があるからです。今回は羽アリとシロアリについて、特徴や違いを解説します。
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羽アリの生態と特徴
羽アリとは、クロアリやシロアリに羽が生えた虫のことで、「働きアリ」や「女王アリ」のように、アリの群れの中での役割の名前です。巣が大きくなってくると、群れの中に羽アリが発生し、新しい巣(群れ)を作るために飛び立ちます。そして、新しい巣を作った後は羽は抜け落ち、普通のアリになります。
シロアリの生態と特徴
一口にシロアリと言ってもその種類は多く、日本だけでも約23種類が生息しています。ほとんどのシロアリは落ち葉や朽木などを食べて生活し、森林の再生に役立つ益虫としての役割を果たしています。しかし、中には人間の住まいに巣を作り、家の柱などの木材を食べてしまい、住宅に甚大な被害をもたらす種類もいるので注意が必要です。
対策が必要なシロアリ
住宅に被害をもたらす3種類のシロアリについて、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
イエシロアリ
イエシロアリの生息地域は比較的限られており、千葉県より西側の海岸線沿いの温暖な地域や小笠原諸島、南西諸島に生息しています。成虫の大きさは7㎜~9㎜。茶褐色で、羽アリとなって群飛するのは5~7月の夕方から夜にかけてです。水を運ぶ能力があり、乾燥した小屋でも自ら湿らせることができるので、食害だけではなく、湿気によって建物全体に被害を与える場合があります。
ヤマトシロアリ
北海道の北部を除き、日本全土に生息している最もポピュラーなシロアリです。成虫の大きさは3.5㎜~6㎜程度で、黒褐色で胸に黄色の線があります。羽アリとなって群飛するのは4月下旬~5月の昼間頃。乾燥に弱く湿気の多い木材の中などに巣を作る性質があるので、地面に近い床下や浴室、キッチンなどで多く発見されます。地中やコンクリートの表面に蟻道を作って移動することがあります。
アメリカカンザイシロアリ
海外から荷物などに付着して日本に入ってきた外来種です。宮城県から沖縄県までの約24都府県に点在しており、群れが小さいため生息域の特定が難しいとされています。成虫の大きさは8㎜~6㎜で、見た目の特徴は、黒褐色の胴体に赤褐色の頭部です。日本のシロアリと違い、湿った木材ではなく乾材に被害をもたらすこと、他のシロアリ向けの駆除方法では効果がなく、駆除が難しいという特徴も持ちます。羽アリとなって群飛するのは3月~11月の昼間です。
シロアリ、羽アリを見分けて対策しよう
羽アリを見つけた場合は、元々のアリの種類によって対策方法なども異なります。シロアリだった場合、家の土台を食い散らかしてボロボロにしている可能性もあり、被害が深刻だと地震や台風などで家が倒壊してしまう恐れがあります。羽シロアリを見つけた場合は、できるだけ早急に対処していきましょう。
しかし、一般人では羽アリが発生しても、種類を見分けることはなかなか難しいもの。また、シロアリは基本的に床下など人の目につかない場所で繁殖します。そのため、姿を見かけた時点で、建物が相当なダメージを負っている可能性もあるのです。判断に迷った場合は放置せず、専門の業者に相談することをおすすめします。
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