蜂の巣は冬に駆除すると良いって本当?冬の間蜂はどこにいる?
夏や秋には活発に動き回っていた蜂も、冬には見かけることも少なくなるでしょう。冬の間、蜂たちはどこにいるのでしょうか?今回は冬の間の蜂の過ごし方や、蜂の巣駆除について解説していきます。
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蜂は冬の間どうやって過ごしてる?
蜂は種類によって冬の過ごし方が異なります。蜂には多くの種類がありますが、ここではよく見かける3種類の蜂の過ごし方を解説します。
アシナガバチ・スズメバチ
人を刺す危険性の高いアシナガバチとスズメバチは、冬になると女王バチ以外の蜂(働き蜂)は死んでしまいます。また、女王バチも年齢を重ねたものは死に、翌年の春先に産卵して子孫を残すための若い女王バチのみが生き残ります。
若い女王バチのみが生き残るのはアシナガバチもスズメバチも同じですが、冬眠場所は異なります。スズメバチは朽木や土の中などで冬眠して冬を過ごします。一方アシナガバチは、家の屋根裏や、捨てられたスズメバチの巣で冬を過ごす場合もあります。
ミツバチ
ミツバチは女王バチだけではなく、働きバチも生き残ります。ミツバチたちは冬の間、巣の中でギュウギュウと身を寄せ合って体温を維持するので、働きバチも冬を越すことができるのです。
冬の蜂は刺さない?
冬になると、多くの蜂は死んでしまい生き残った女王バチも冬眠するので、冬に蜂の被害は起きにくいように思われます。しかし、冬で蜂を見かける機会が減ったからといって、必ずしも蜂に刺されないとは限らないのです。冬場に蜂に刺される主なケースは以下の2つが考えられます。
洗濯物に紛れ込んでいた
冬眠には多くの体力を必要とします。そのため、女王バチは冬眠する際できる限り暖かい場所を探します。このとき、日の光に当たって暖かく、狭い洗濯物の間を冬眠場所に選んでしまうことがあります。すると、洗濯物に蜂が紛れ込んでいることに気が付かず取り入れてしまい、被害にあう可能性があるのです。
冬眠から覚めた
蜂は冬眠していても、何かしらの刺激を受けると冬眠から覚めることがあります。例えば、住宅の屋根裏で冬眠していた場合、暖房などの温かさで冬眠から覚めたという事例があります。また、林業関係者が蜂が冬眠している木に刺激を与え、蜂を起こしてしまったというケースもあるので、注意が必要です。
冬の蜂の巣は空っぽ?駆除は可能?
冬の蜂の巣は、スズメバチやアシナガバチのものであれば、空っぽの状態です。「翌年、また生き残った女王バチが戻ってこないの?」と心配になるかもしれません。しかし、一度捨てられた巣は、他の蜂が冬眠するために使うことはあっても、翌年使われることはありません。
そのため、冬は蜂の巣の駆除に適した時期です。ただし、先述したように他の蜂が冬眠していた場合、巣を取り除こうとした刺激で人を襲ってくる可能性もあります。巣の中で冬眠しているミツバチは特に攻撃性が高くなっているので、近づくのは危険です。蜂の巣の撤去は「冬だから蜂もいないだろうし、いても冬眠しているなら大丈夫だろう」と楽観視せず、専門の業者に任せることをおすすめします。
冬は蜂の巣を駆除するチャンス
冬は多くの蜂が死に絶えたり、冬眠したりする時期です。そのため、蜂の巣の駆除に適した時期ですが、別の蜂が住み着いていたり、近くで冬眠していた蜂を刺激してしまったりする危険があります。また、一度使われた巣は翌年使われることはないものの、巣があった場所は巣作りに適した場所であるため、巣を撤去しても新たな巣が作られる可能性があります。
蜂の巣の駆除は安全性の高い冬でも、専門の業者に依頼しましょう。また、その際は新しい巣ができないように予防もしてもらうのがおすすめですよ。害虫の駆除や予防は株式会社Arrows東海にお任せください。