外壁のひび割れの原因は?状態ごとに必要な対処も合わせて解説
建物の外壁にひび割れが生じる原因はさまざまです。しかし、具体的な理由をご存じない方もいるでしょう。この記事では、外壁のひび割れの原因について解説します。状態ごとに必要な対処も合わせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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外壁のひび割れの原因
外壁のひび割れの原因は、以下の5つです。
- 施工不良
- 経年劣化
- 車や電車などによる振動
- 地震による揺れ
- 建物の構造や地盤による問題
施工不良
施工時に適切な材料を使用していなかったり、施工手順を守っていなかったりすると、外壁が脆弱になりひび割れが発生しやすくなります。また、施工の際に下地処理が不十分であった場合も、ひび割れの原因になります。
経年劣化
建物は時間が経つとともに自然と劣化します。外壁材も例外ではなく、長年の風雨や紫外線の影響を受けることで、ひび割れが生じることがあります。特に定期的なメンテナンスを怠ると、劣化が進行しやすくなるため注意が必要です。
車や電車などによる振動
交通量の多い道路沿いや鉄道の近くにある建物は、車や電車などの振動が原因で外壁にひび割れが生じることがあります。特に大型車両が頻繁に通る場所では、微細な振動が繰り返し外壁に伝わるため、ひび割れを引き起こしやすいです。
地震による揺れ
地震による大きな揺れが、外壁にダメージを与えることもあります。特に日本は地震が多い国であるため、強い揺れや余震の繰り返しにより、ひび割れを引き起こしやすいです。耐震補強が不十分な建物は、特にリスクが高くなるため注意しましょう。
建物の構造や地盤による問題
建物の構造そのものや、地盤の問題も外壁のひび割れの原因となることがあります。例えば地盤が不安定な場所に建てられた建物は、沈下や歪みによってひび割れが生じることがあるでしょう。また、建物の設計や構造に問題がある場合も、外壁に負担がかかり、ひび割れが発生しやすくなります。
【ケース別】必要な対処
ここからは、外壁のひび割れが生じた時に必要な対処を以下のケース別に解説します。
- ひび割れが幅0.3mm未満の場合
- ひび割れが幅0.3mm以上の場合
- 外壁材までひび割れが広がっている場合
ひび割れが幅0.3mm未満の場合
幅0.3mm未満のひび割れは「ヘアークラック」と呼ばれ、一般的に大きな構造的問題を引き起こすことはありません。しかし、放置すると水分が侵入し、劣化が進む可能性があるため注意が必要です。定期的にひび割れの状態を点検し、大きくなってきたら早めに対処しましょう。
また、ヘアークラックの状態で対応するのも1つの手です。市販のクラック補修剤を使用すると、自分でも簡単に補修できます。使用方法は製品ごとに異なるため、取扱説明書を確認の上、作業を行ってください。
ひび割れが幅0.3mm以上の場合
幅0.3mm以上のひび割れは「構造クラック」と呼ばれます。雨水が浸入しやすく、カビやシロアリのリスクが高まるため注意が必要です。建物の耐久性に影響を与える可能性もあり、迅速な対処が求められます。ひび割れの状態や原因を明確にし、適切な対処をする必要があるため、プロの業者による診断と補修が推奨されます。
外壁材までひび割れが広がっている場合
ひび割れが外壁材全体に広がっている場合は、建物の構造そのものに問題がある可能性もあり、早急な対策が必要です。専門の建築業者に依頼して、徹底的な調査と補修を行う必要があります。場合によっては、外壁材の一部または全体を交換する必要もあるでしょう。プロの手による適切な対処によって、建物の安全性と耐久性を確保することが重要です。
状況に適した対処を行い、家の安全性を高めよう!
外壁のひび割れは、さまざまな原因によって引き起こされます。大きなひび割れの場合、建物の安全性や耐久性にも影響するため注意が必要です。状況に適した対処を行うことで、家の安全性を高めましょう。
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