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ベランダ防水の種類とは?特徴や補修方法と費用相場も解説

ベランダの防水・補修工事

 

ベランダ(バルコニー)は、雨風にさらされやすい箇所であるため、防水工事と定期的なメンテナンスが欠かせません。本記事では、ベランダの防水工法の種類、劣化症状や工法別の補修方法も解説します。

この記事を読むための時間:5分

べランダ防水の種類と特徴

ベランダの防水方法は、主に以下の4つが挙げられます。

 

  • ウレタン防水
  • シート防水
  • FRP防水
  • コンクリート防水

ウレタン防水

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する方法です。下地の素材や施工箇所の面積、形状を問わず施工可能であるため、広いベランダにおすすめです。

シート防水

シート防水とは、シート状の防水材を敷き詰める工法です。シート防水には「塩ビシート防水」「ゴムシート防水」「アスファルト防水」の3種類があります。このうち、ゴムシート防水とアスファルト防水は摩耗性が低く、人が歩く機会が多いベランダには不向きであるため、ベランダ防水には塩ビシートを用いるのが一般的です。

 

工期が短く、比較的低コストで施工できるメリットがあります。一方で、付帯設備があるなど複雑な形状への施工は困難であり、ベランダの形状によっては不向きなケースもあるため、施工を検討している場合は事前に業者に確認を取りましょう。

FRP防水

FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、液体のポリエステル樹脂に硬化剤を加えてガラス繊維で補強・一体化させた塗膜防水工法です。耐衝撃性・耐摩耗性・耐薬品性に優れており、人が歩く、物を置く、植物を育てるなど、様々な使い方が想定される住宅のベランダに適しています。ただし、熱による伸縮に弱いため、床面の面積が広いとひび割れを起こすおそれがあります。

コンクリート防水

コンクリート防水とは、防水層の上に保護コンクリートを施工している状態を指します。耐久性が高いメリットがある一方、下地となっている防水層の種類や状態を見分けられません。また、コンクリート自体には防水機能がないため、防水機能の劣化に気が付きにくいデメリットがあります。

ベランダ防水の劣化症状と補修方法

ベランダの補修工事を行っている様子

 

防水の劣化症状がみられたら、速やかに補修をする必要があります。ここからは工事の種類別に劣化症状と補修方法を紹介します。

ウレタン防水

ウレタン防水の耐久年数は、トップコートが5年程度、防水層は8~10年程度です。

トップコートのひび割れ・部分的な剥離

ウレタンの防水層自体は劣化していないものの、表面のトップコートに劣化がみられる場合は塗り替えが必要です。費用相場は約8万円です。

トップコートの全体的な摩耗・ひび割れ

トップコートの全体が摩耗していたり、ひび割れたりしている場合、塗り替えだけでは補修しきれない可能性があります。その際は、既存の防水層の上に新しい防水層を形成する密着方法がおすすめです。

 

通常のウレタン防水工事より工程が少ないため、コストを抑えられるメリットがあります。しかし、下地に水分が含まれている状態では、施工後に蒸発した水分の逃げ場がなく、防水層が膨れるおそれがあるため注意が必要です。密着方法の費用相場は約10~15万円です。

防水層の摩耗・ひび割れ・浮き

劣化症状が防水層にもみられる場合は、既存の防水層の上に通気緩衝シートを敷き、防水層を再形成する通気緩衝工法で補修します。通気緩衝シートが湿気を逃すため、密着工法のように防水層が膨れることがなく、下地の状態にかかわらず施工が可能です。また、耐久性が高いこともメリットとして挙げられます。

 

ただし、費用は約20万円と比較的高額です。また、排水口の交換などの工事も合わせて必要となります。

防水層の劣化による雨漏り

ベランダから雨漏りが発生している場合、室内に雨水が入り込み壁や床、家具の劣化や破損を招いて被害が拡大するおそれがあるため、早急に補修しなければなりません。雨漏りが発生した場合は通気緩衝工法で補修します。

シート防水

シート防水の耐久年数は約15年と、他の工法より比較的長いことが特徴です。ただし、飛来物が当たったり、カラスなどの鳥がつついたりすると、新しいシートでも破れて防水機能が極端に落ちるおそれがあるため、注意が必要です。

色褪せ・表面のひび割れ

新築物件のベランダ防水でシート防水工法を行った場合、トップコートを塗らないケースが多いです。そのため、初めてメンテナンスや補修を行う際は、シートの劣化を防ぐためにもトップコートを塗ることをおすすめします。トップコートの塗り替え費用は約8万円です。

浮き・破断・継ぎ目や端部の剥がれ

シートに浮きや破断、剝がれがみられる場合は、新しい防水シートを貼る「かぶせ工法」での補修が必要です。かぶせ工法には「密着工法」「絶縁工法」「機械固定式」の3種類があります。密着工法は、既存のシートの上に直接新しい防水シートを貼り重ねる方法です。工期が短くコストを抑えられるメリットがありますが、下地に水分が含まれていると施工後に蒸発した水分により、シートが膨れてしまうおそれがあります。

 

下地のコンクリートまで水分が浸透している場合は、通気性のあるシートを敷いてから新しい防水シートを貼る絶縁工法か、固定ディスクを用いて通気層を設ける機械固定式があります。しかし、この2つの工法はシートを密着させないため、ふわふわとした仕上がりになり歩きにくくなるので、住宅のベランダには不向きです。そのため、シートの貼り替え及び、他の工法での補修がおすすめです。

雨漏り・3回目以降の改修

防水シートが破れや剥がれによって雨漏りしていたり、何度か改修しても下地の水勾配が取れておらず、改善が見られなかったりする場合は、既存のシートを撤去して一から工事をやり直す撤去工法を取らなければなりません。撤去工法は、シートの撤去や廃材処分費がかかるため、コストが高くなりがちです。また、工期も長くなってしまうため、前段階できちんと補修しておくことが大切です。

FRP防水

FRP防水の耐用年数は、トップコートが5年程度、FRP防水層は10~12年程度です。トップコートに劣化がみられたら、防水層に影響を及ぼす前に早めに対処しましょう。

トップコートのひび割れ・部分的な剥離

トップコートの劣化を補修する際、これまではトップコートの塗り直しが一般的な修繕方法でした。しかし、耐久年数が5年と比較的短く工程も多いため、手間と費用がかかりがちになるデメリットがあります。そのため、近年では表面保護機能と防水機能を併せ持ち、耐用年数も長いハイブリット防水コーティング材を使用するケースが増えています。

トップコート全体の摩耗・剥離

ベランダの表面に細やかな白い筋が見えたら、下地のガラス繊維が浮き出ている状態です。この場合は劣化が進んでしまっているため、防水の再施工が必要です。費用の相場は15~20万円程度です。

防水層の割れ・浮き

防水層に割れや浮きがある場合、雨漏りも発生している可能性があるので、階下をチェックしましょう。雨漏りがなければ防水の再施工のみで済みますが、雨漏りが発生していた場合は、下地合板も交換しなければなりません。下地の交換を含む施工は、50万円以上と費用が高額になってしまうので、定期的に点検やメンテナンスをして雨漏りを防ぎましょう。

コンクリート防水

保護コンクリートにひび割れがみられた場合、防水層も劣化している可能性があります。密着工法では、コンクリート内部の水分によって膨れが起きるおそれがあるため、改修する際は通気緩衝工法によるウレタン防水を採用します。

ベランダ防水の種類を把握して適切な方法で工事・補修をしよう

ベランダ防水の方法は、主に「ウレタン防水」「シート防水」「FRP防水」「コンクリート防水」の4つが挙げられます。それぞれ耐用年数や劣化症状が異なるため、自宅のベランダに施されている防水工法を知り、定期的に点検をしましょう。

 

劣化症状がみられた場合、放置すると雨漏りが発生したり、大規模な改修工事が必要になったりと、被害が拡大するおそれがあるため、速やかに業者へ依頼して補修をすることが大切です。

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