害獣の駆除方法とは?害獣の種類別に被害・対策方法を解説
自宅の屋根裏や床下に害獣が住み着くと、騒音や糞尿による悪臭、健康被害が起こるおそれがあります。また、建材をかじって建物に甚大な被害を及ぼすケースもあるため、害獣は速やかに駆除する必要があります。本記事では、害獣の駆除方法と注意点を解説するので、駆除を検討しているのであればぜひ参考にしてみてください。
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害獣駆除の方法
害獣を駆除する方法には、主に以下の2つが挙げられます。
- 捕獲する
- 忌避剤で追い払う
捕獲する
害獣の捕獲方法は、主に素手や網で捕まえる「手取り」、檻かごなどの罠で捕らえる「罠捕獲」、猟銃で射殺する「射殺駆除」の3つがあります。罠捕獲や射殺駆除は狩猟免許が必要です。また、狩猟免許には以下の4種類があり、捕獲方法に応じた免許がない場合は、用いることができないため注意しましょう。
- 網猟免許
- 罠猟免許
- 第一種銃猟免許
- 第二種銃猟免許
忌避剤で追い払う
忌避剤とは、害獣が嫌がる匂いや成分を放つ薬剤を指します。忌避剤には固形、燻煙、粉状、スプレー、ゲルなど様々なタイプがあるため、害獣の種類や使用場所に合ったものを選びましょう。手軽に害獣を追い払えることが期待できますが、効果は永久的に持続しないため、定期的に使用する必要があります。
【害獣別】駆除の方法
家に住み着きやすい害獣には、主に以下の5種類が挙げられます。ここからは害獣の種類ごとに駆除の方法を解説します。
- ネズミ
- アライグマ
- ハクビシン
- イタチ
- コウモリ
ネズミ
ネズミは小さな身体ながら、家の柱や壁をかじり甚大な被害を引き起こすおそれがあります。夜間に屋根裏を走り回るため、騒音被害も考えられます。また、病原菌の媒介となり感染症の原因となるケースもあるため、早急に駆除しなければなりません。
ネズミの駆除には、捕獲器の設置が効果的です。捕獲したネズミの処分に困る場合は、忌避剤を使って家から追い出しましょう。殺鼠剤もネズミの駆除に効果的ですが、壁の裏や床下で死ぬと、死体が腐敗して衛生面の問題が発生するおそれがあるため、注意が必要です。
アライグマ
アライグマは超音波が苦手なため、超音波装置を設置して追い払いましょう。忌避剤を合わせて使うことでより高い効果が期待できます。また、光を嫌う性質もあるため、害獣撃退用のライトの設置もおすすめです。
ハクビシン
ハクビシンはニンニクやハッカ、唐辛子、木酢液の匂いや、山火事を連想させる燻煙剤が苦手なため、忌避剤として使用すると効果が期待できます。警戒心が強いため、侵入されてしまった場合は天井を棒で突いたり大きな音を出したりすると、驚いて侵入を止める可能性があります。
イタチ
細長い身体で小さな隙間から家に入り込んでしまうイタチは、木酢液や漂白剤、クレゾール石けん液の匂いが苦手です。夜行性で光に弱いので、センサーライトの設置も効果的といえるでしょう。
コウモリ
コウモリが住み着いてしまった場合は、スプレーや燻煙剤の忌避剤が効果的です。またコウモリは、超音波も苦手なため、超音波発生器などと併用することで、より高い効果が期待できるでしょう。
害獣駆除を自分で行う際の注意点
害獣駆除を自分で行う際は、以下の3点に注意が必要です。
- 法律違反になるケースがある
- 健康被害を受けるおそれがある
- 完全に駆除するのは難しい
法律違反になるケースがある
哺乳類のほとんどは、鳥獣保護管理法によって保護されています。そのため、害獣であっても許可なく駆除をすると法律違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるケースがあるため注意しましょう。
健康被害を受けるおそれがある
害獣は細菌やウイルス、寄生虫を持っていることが多く、害獣の体や糞尿に触れると感染症にかかるリスクがあります。そのため、駆除の際は手袋やマスクをして感染症対策もしっかり行うことが大切です。また、噛みつかれて怪我をするおそれもあるため、注意しましょう。
完全に駆除するのは難しい
害獣の多くには帰巣本能があり、一度巣と認識されてしまうと追い払っても戻ってきてしまうケースがあります。そのため、素人が完全に害獣を駆除をするのは難しいといえるでしょう。
害獣駆除は専門業者に依頼しよう
害獣の駆除には、罠や網などで捕らえる方法や、忌避剤で追い払うといった手段があります。しかし、害獣の多くは許可なく駆除すると、法律違反となる可能性があります。また、素人が害獣を完全に追い払い、侵入口を塞ぐのは難しいため、害獣が住み着いてしまった場合は、専門業者への依頼をおすすめします。