害獣が発生する原因とは?害獣別の要因や対策方法を解説
害獣による被害を防ぐためには、発生原因を特定して対処する必要があります。本記事では、害獣が発生する原因を解説します。
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害獣が発生する原因
害獣が発生する主な原因には、以下の4つが挙げられます。
- 人里の近くは天敵が少ないから
- エサが手に入りやすいから
- 水源が豊富だから
- 鳥獣保護管理法により無許可で駆除できないから
人里の近くは天敵が少ないから
多くの人が暮らす場所は基本的に開拓されており、害獣の天敵である蛇やキツネ、鷹などが暮らしにくい環境です。また、害獣が住み着きやすい住宅の屋根裏は、天敵の出現率が低く冬でも暖かいため、害獣にとって安全に暮らせる場所といえます。
エサが手に入りやすいから
害獣が発生する大きな原因のひとつに、エサが簡単に手に入ることが挙げられます。通常、動物が生きていくためには、広い範囲を歩き回って探したり、狩りで獲物を仕留めたりしなくてはなりません。しかし、人里は生ゴミや家畜・ペットの餌など、害獣にとってエサになるものが多くあり、それらを安全かつ手軽に得られるため、害獣が寄ってきてしまうのです。
水源が豊富だから
生き物が生きていく上で、水は不可欠な要素です。人の生活圏内は水資源に恵まれており、いつでも水を得られるため、害獣が集まり繁殖しやすい環境といえます。
鳥獣保護管理法により無許可で駆除できないから
動物の多くは、鳥獣保護管理法によって保護されています。例え害獣であっても、対象に含まれている場合、許可なく駆除すると罰則が科されるため注意が必要です。害獣を駆除するためには、狩猟免許などの資格や、行政から許可を得る必要があります。このように、害獣が発生したからといってすぐに駆除ができないことも、害獣が発生・増加している原因です。
【種類別】害獣が発生する原因
ここからは、主な害獣別に発生原因を解説します。
ネズミ
ネズミが発生する主な原因に、エサと過ごしやすい環境が挙げられます。ネズミは雑食性で様々なものをエサとして食べます。人里は生ゴミや畑の野菜くずなど、エサが豊富にある環境です。また、人が暮らす住宅は暖かく天敵もいないため、ネズミを引き寄せてしまうのです。
ハクビシン
ハクビシンの発生原因は、家の隙間とゴミの放置です。ハクビシンは直径10cm程度の隙間があれば、容易に通り抜けられます。そのため、通気口や屋根の隙間から室内に侵入されてしまうケースが多いです。また、ハクビシンは嗅覚が鋭く、ゴミを野外に放置すると、臭いに引き寄せられてくることがあります。
アライグマ
元々日本に存在しないアライグマが、日本各地で発生するようになった原因は、人間と繫殖力の強さです。アライグマはペットブームの影響で、昭和後期に日本へ輸入・販売されるようになりましたが、施設から脱走したり、気性の荒さから飼育放棄されたりすることが相次ぎました。アライグマの繫殖力は非常に高く、野生化した個体が繫殖を繰り返したことで、全国で発生するようになってしまったのです。
イタチ
イタチが自宅に発生した場合、考えられる原因は軒下や瓦などの隙間です。害獣の中でも比較的小柄なイタチは、3センチ程度の隙間からでも屋根裏に侵入してしまいます。
コウモリ
家に住み着くアブラコウモリは、身体が小さく柔らかいので、1.5センチ程度の隙間からでも簡単に侵入してきてしまいます。また、住宅の屋根裏はコウモリにとって生活・繁殖しやすい環境です。雨風の影響を受けず、冬は暖かく過ごすことができます。また、天敵に襲われる心配もありません。屋根裏に入り込める隙間がある家は、コウモリが発生・繫殖しやすいため注意が必要です。
害獣の発生原因を把握して対策を取ろう
害獣が発生する大きな原因には、人里が害獣にとって生活・繁殖しやすい環境であることが挙げられます。また、家に入り込める隙間が空いていたり、エサとなるゴミを放置したりすると、より害獣を引き寄せてしまいます。被害を防ぐために、発生原因を把握して対策を取りましょう。