水漏れして床が水浸しに!乾かし方や二次被害の対処方法をご紹介
台所のシンクや洗面所の排水管が劣化したり、洗濯機の排水ホースが外れたりして床が水濡れしてしまった時、どのように乾かしていますか。ある程度水を拭き取って、後は自然乾燥させるなど、水浸しになった際にきれいに拭いておかないと、取り返しのつかないことにもなりかねません。今回は、水濡れした床の乾かし方と放置したことで発生する二次被害について、詳しくご紹介していきます。
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水漏れした床の乾かし方
排水管の劣化や排水ホースが外れるなどして床が水濡れした場合は、きれいに水分を拭き取って乾かしておく必要があります。ここで、正しい床の乾かし方について見ていくことにしましょう。
床の水分を拭き取る
最初に、床に広がった水分を拭き取りましょう。雑巾やタオルなど、水分を吸い取りやすいものを使って吸収させて、洗面器やバケツなどの中で絞ってください。水の量が少ない、水濡れの範囲が狭いなどの場合は、数回拭き取るだけである程度の水分は取り除けます。水の量が多かったり、水濡れの範囲が広い場合は、モップで拭き取ると良いかもしれません。できる限りきれいに水分を取り除いてください。
新聞紙などで水分を吸い取る
雑巾やタオルなどで拭き取れなかった水分は、いらない新聞紙やトイレットペーパーなど、より水気を吸収しやすいものを使って吸い取ってください。水気が残っている部分に広げて、水気がなくなるまでしっかりと吸収させましょう。
窓を開放して床を乾燥させる
床の水分をきれいに取り除いたら、しっかりと乾燥させましょう。換気のために、部屋の窓を開けてください。晴れた日が続くなら、しばらく開けっ放しにしておくのもよいでしょう。数週間程度乾燥させて、異変が発生しなければOKです。併せて、除湿機や扇風機、除湿剤があると、より早く乾燥させることができます。
消毒液で除菌を
床がしっかり乾いたら、消毒用のエタノールを吹きかけておきましょう。床が水濡れした際に雑菌も床に付いてしまうため、しっかりと除菌しておく必要があります。消毒用のエタノールがない場合は、アルコール度数が60~83%の酒類で代用可能です。
床の水漏れの放置による二次被害のおそれ
床の水濡れは、しっかりと対処して乾燥させれば問題ありません。しかし、面倒だからといって放置すると、さまざまな二次被害が発生する可能性があります。どのような被害が起こり得るのか見ていきましょう。
床材の腐食による床浮き
床の水濡れを放置すると、湿気により木材を腐食させる「木材腐朽菌」が増殖して、床材が腐食する可能性があります。腐食箇所が広がると床浮きしてしまい、床を張り替えしなければなりません。
カビなどの発生
床の水濡れに対して、しっかり乾燥できず、除菌が不十分だと、カビなどが発生するおそれがあります。カビも湿気を好むため、放置するとどんどん繁殖してしまいます。カビが床材の表面に発生すれば早めの対処も可能ですが、床材と床板との間に繁殖するとなかなか気づくのは困難です。
カビが大量発生すると、家族の健康を害することにもなりかねません。カビは、喘息やアレルギー、ストレスなどの原因となるため、水濡れした時には、早めにしっかりと対処する必要があります。
シロアリ発生のおそれも
床材が湿っていたり、腐食した状態が続くと、シロアリが発生する可能性も高まります。シロアリは木材や接着剤、床材などに含まれる樹脂も好むため、対応が遅れると、家が倒壊する恐れもあるのです。シロアリが発生すると、家の修理だけではなく、シロアリ駆除もしなければなりません。
水漏れは丁寧に拭いてしっかり乾かそう
床の水濡れは、丁寧に拭き取ってしっかり乾かせば問題はありません。しかし、きちんと拭き取らなかったり中途半端な対応をしてしまうと、修理に費用がかさみ、対処にも時間がかかる可能性があるのです。今回の記事を参考にして、水漏れした場合は丁寧に対処するようにしましょう。