ベタ基礎の寿命は何年?長持ちさせるためのメンテナンス方法について
普段は目にすることのない住宅の基礎部分ですが、住宅の安全性に関わる重要な部分です。そんな基礎部分に、寿命があることをご存知でしょうか。ここでは、住宅の安全性を守るためにぜひ知っておきたい基礎部分の寿命についてや、長持ちさせるためのメンテナンス方法についてご紹介します。
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ベタ基礎の寿命は30年?!
基本的に、住宅の基礎部分の寿命は30年〜40年程度と言われています。ここでは、基礎部分の構造や寿命を左右する劣化の内容について詳しく見ていきましょう。
そもそもベタ基礎の構造は?
建物の基礎部分には、ベタ基礎と布基礎という2種類があります。ベタ基礎は、床下全面に鉄筋コンクリートを施工し建物を支える方法で、布基礎とは、逆T字型の鉄筋コンクリートで建物を支えるという方法です。古い家は布基礎が多く、強度が不足している可能性があり注意が必要です。
住宅の基礎の寿命は?
住宅の基礎の寿命は30年から40年程度と言われています。これは、家の環境や地盤の状態によっても左右されるため、一概には言えません。基礎部分の劣化やひび割れを放置していると、次第にそれらが大きくなっていき、最終的には建物が傾いてしまったり、地震などの災害で倒壊してしまったりする恐れもあります。
住宅の安全性を守るためには、30年から40年という寿命の情報だけを鵜呑みにせず、しっかりとチェックや補強を行うことが大切です。
基礎の劣化はどうやって起こる?
基礎部分の寿命は、コンクリート内部にある鉄筋の劣化ともいうことができます。ここでは、基礎部分の劣化を起こしてしまう原因について見ていきましょう。
水分による劣化
コンクリートには、目に見えないほどの小さな穴が開いており、その穴が水分を吸収してしまいます。コンクリートが内部に水分をためてしまうと、内部にある鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートのひび割れにつながってしまいます。また、ひび割れが起こってしまうと、さらに水分を吸収しやすくなり、悪循環となってしまいます。
炭酸ガスによる劣化
コンクリートの天敵である炭酸ガスは、空気や雨水に含まれています。炭酸ガスと化学反応が起きてしまうと、もともとアルカリ性であるコンクリートが中性に傾くことでコンクリート内部の鉄筋がさびついて膨張し、コンクリートのひび割れにつながってしまうのです。
基礎を長持ちさせるためのポイント
基礎部分を長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。ここでは、その対策方法について見ていきましょう。
シロアリ対策をこまめに行う
コンクリート部分が劣化し水分を含むようになると、シロアリ被害のリスクが高まります。また、ひび割れが発生している場合には、シロアリの侵入経路となってしまう可能性もあるでしょう。シロアリ対策として湿気対策を行うことで、結果的に基礎部分を長持ちさせることにもつながります。
基礎の補強工事を行う
基礎部分を長持ちさせるためには、補強工事を行うのが効果的です。補強工事には、基礎部分のコンクリートを全て取り替える「打ち直し工事」、鉄筋コンクリートを増し打ちする「まし打ち工事」などがあります。また、軽度なひび割れであれば、専用の薬剤を注入して隙間をうめる「クラック補修」という方法もあります。
まとめ
今回は、住宅の基礎部分について、その寿命や劣化原因、メンテナンス方法についてご紹介しました。安全性や耐震性を高めるためにも、こまめに状態をチェックし、手入れを行うようにしましょう。
愛知県春日井市にあります株式会社Arrows東海では、シロアリの駆除・予防はもちろん、床下部分の湿気対策工事をうけたまわっております。床下換気扇を設置したり、床下調湿材を施工したりすることで、基礎部分の劣化を防ぐことにもつながります。まずは、お気軽にお電話・メールでお問い合わせください。